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エコ・断熱 やがて訪れる介護を意識した家づくり

住まいの断熱改修は健康寿命が長くなる?


 現在、男性の平均寿命は80.21年、女性の平均寿命は86.61年と、年々延びています。
この理由は、ガン・心疾患・脳血管疾患で亡くなってしまう方が、わずかながら少なくなっていることからきているようです。※厚生労働省【主な年齢の平均余命】より
このように、高齢化が進むとともに、同居する予定の高齢者の方に向けた『バリアフリー住宅』を検討される方は増えておりますが、遠い将来自分自身が高齢者になるイメージの想像ができない、と、お悩みになる方も増えているようです。
そこで、『バリアフリー』という理念について、もう一度復習してみましょう。

◆バリアフリー(アクセシビリティ)とは?
バリアフリーとは、ご高齢の方々や身体に障害をお持ちの方々が社会生活を営むうえで感じている『日常生活における物理的な障害や精神的な障壁』を取り除くための施策や障害を取り除いた状態やモノを指す用語です。
この状態を英語では『アクセシビリティ(accessibility)』と呼び、『バリアフリー(barrier free)』とは、建物の段差を取り除くことなどを指します。
バリアフリーと似たような意味で捉えられている用語として『ユニバーサルデザイン(Universal Design)がありますが、こちらは、暮らしのデザインを含む広い意味で捉えられています。
また、バリアフリーという考え方の延長に、障害者と健常者と、お互いが特別に区別されることなく社会生活を共にするのが正常なことで、本来の望ましい姿であるとする考え方としてノーマライゼーション(normalization)という考え方もあります。

◆ユニバーサルデザインとは?
ユニバーサルデザイン(Universal Design、UD)とは、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)を指します。
現在では、トイレ・お風呂(ユニットバス)、洗面化粧台、キッチンをはじめとする水廻りから、普段手にする文房具や家電に至るまで、いろいろな設備や日用品にそのデザインがいかされています。

■ 急速な高齢化により、「老老介護」が5割を超える
厚生労働省がまとめた2013年の国民生活基礎調査において、介護が必要な65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、介護する人も65歳以上である「老老介護」の世帯の割合が51.2%に達したことが明らかになりました。
ここでポイントになることは、平均寿命と健康寿命の差。平均寿命と健康寿命の差が、介護状態になっているものと想定できるのです。

[出典]厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会・次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会
「健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料」p25
 
上記のグラフから見ると、男性は9.13年、女性は12.68年にわたり、日常生活に支障がある状態、つまり、介護状態になっているものと想定できるのです。

◆住まいの断熱改修は健康寿命が長くなる?
 これから世界有数の長寿国となる一方、老老介護世帯やご高齢で独居の方はこれから増えていきます。そこで、定年を期にリフォームしたり、建て替えを計画する場合に必要なことは、ユニバーサルデザインに配慮した家づくりはもちろん、見守り機能や、緊急時の対応サービスを備えたケア付き住まいのサービスの導入や設備の導入もあわせて検討しましょう。
そして今後は、健康寿命(=日常的に介護を必要としない生存期間)」を延ばすことが重要になります。ここで大きな効果を示すのが、住宅性能の向上です。
 
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センターが2013年12月に発表した調査結果によると<脱衣所や浴室、トイレへの暖房器具設置や断熱改修>が、心筋梗塞、脳卒中、浴槽内で失神することによる入浴中の心肺機能停止の防止に、大きな効果が認められています。
 
また、<居室の断熱改修>により、鼻や眼のアレルギー症状に関連する、くしゃみ、鼻づまり、涙目等の改善に効果を示すとともに、部屋全体が暖まっている「適温」での生活が、血圧の上昇を抑え、安定化に効果的であることが分かっています。
※東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)が2010年度に実施した高齢者43人(77~86 歳)に対する、 血圧と室温の24時間測定=住宅温度環境の健康指標への影響に関する研究
あわせて、暖房方式と居室の室温、活動量に密接な関係があることも立証されています。
 
部屋全体が暖まっている「適温」で生活をしている高齢者は日頃から活動量が高く、居間全体を暖房している高齢者は、筋力のレベルが高いこと等が明らかになっています。
※東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)が2008年度に実施した高齢者に対する冬場の暖房方式、室温、活動量の1週間計測=暖房方法と高齢者の身体機能に関する調査研究

つまり、定年を契機としたリフォームでは、おもにキッチンやユニットバス、トイレや給湯器など、最新の水廻り機器に関心が向きがちですが、直接健康にかかわる断熱改修についても、『健康寿命のおわり』を伸ばすために、とても重要なメニューになるのです。
断熱改修を先延ばししたばかりに、介護をする側、介護をされる側それぞれが何年も辛い思いを味わう『老老介護』に陥る老後を選ぶか、 定年をきっかけとしたリフォームを計画するとき適切な耐震補強と断熱改修も行うことで、【平均寿命と健康寿命の差】を縮め、家族に迷惑を掛けずに人生を終わらせる(PPK=ピンピンコロリ)生涯を選ぶか。
住まいの断熱改修には、光熱費を削減する以上に深い【終活】と同じような意味があるのです。

ネクスト・アイズ株式会社 小野代表
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